海運力と陸運力 社会の問題 解答
なぜ舟で運ぶほうが、陸路よりも優れているのか
舟を使った方が安いから
一体なぜ?
というところで止まっていました。
舟はどうやって動かすのか?
人力で動かす場合もありますが、風や潮の流れ、川の流れという「自然の力」を活用して動かすことができます。
それに対して、陸路(馬)であれば、馬に載せることができる量は限られています。
また、馬を維持するためにもエサ、蹄などの手入れなどなどかなり手間も費用もかかったようです。自分のご飯は食べなくとも、馬には食事を与える、ということもあったくらい。
舟で運べる荷物の量は馬で運べる量と比べれば段違いなようで。
だから、できるだけ海運(水運)が望ましい、というのが輸送における常識であったようです。
だから、江戸時代の初期に
陸路の五街道と一緒に東回り航路や菱垣廻船などの海路も習います。海路があるおかげで全国のものが江戸に集中し、世界で稀有な100万都市が実現した、と言われています。
また、江戸の終盤にペリーが軍艦たった4隻でやってきて、江戸幕府に開国を迫ることができたのも、東京湾の海上封鎖によって江戸という都市の維持ができないことが分かっていたからです。江戸時代には武士という陸軍力は豊富でしたが、海軍力はほとんど持っていなかったからペリーに対抗できませんでした。そもそも蒸気機関というもので潮流無視して江戸に軍艦がやってくること自体がそれまでの日本の歴史の常識から考えれば想定外すぎたらしいわけですが。
海運、陸運
結構いろんな歴史にも影響のある知識がつまったものでした。
もちろん、歴史の出来事を覚えてさえしまえばテストの点数は取れます。しかし、このように「理解」できると、いろんな物事は楽しいと思うんですよね
ちなみに、潮流の話から「元寇はなぜ博多湾に?」という疑問も解決します。
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